
まずは、作ることを好きになってほしい。
どんどん創作活動に励んで、時には「表現って何だろう」と
考えるような時間を大切にしてほしい。
同時に、強い好奇心を持ってほしいとも思う。
「知りたい」という意志があれば、研究をしたり、行動を起こすはずだ。
貪欲さがあれば、表現へのこだわりも自然と芽生えてくるだろう。
何となく創作だけを続けていると、自分が行き詰まったときに
乗り越え方がわからなくなって、必要以上に悩んでしまうことになる。
スランプのときに必要なのは、状況を客観視して、足りないものを冷静に分析する力。
それを養うには普段から優れた作品をたくさん見て目を肥やし、
自分の価値観に幅を持たせておくことが大切だ。
作品をただ眺めるのではなく、自分の作品との違いを知り、
批評することで「見方」を身に付けること。
これがモノを作る上で一番の基本だと僕は思う。
また、その視点を実際の作品制作に生かしていくことで、
今度は表現の幅も広がっていく。
ヘタでもいい。表現は、技術じゃない。
本当に大切なのは、感性やイマジネーションなのだ。
学生でいられる時間は、とても短い。
だからこそ、今のうちに「知的好奇心を磨く」クセを身に付けてほしい。
感性を磨いて、常に創造力を高めていこうとするクセをね。
●クラフトブロック メタル&ジュエリーデザイン選択コース 教授
久野 利博
